愛知県の萬乗醸造という酒蔵の造る日本酒だ。とにかく白ワインのような風味と香りが特徴的で、ミシュラン三ツ星レストランのワインリストに並ぶほどのお酒なのだ。
ワイングラスで飲むと、その豊かな風味がより一層感じられる。名前は日本的なのに、味は洋風というのが面白い。逆に海外受けを狙っているのかもしれん。
今回いただいたのは、そんな醸し人九平次の中でもスタンダードなラインの雄町バージョン。安いといっても、2000円くらい。純米大吟醸ですから。ビックカメラだとなぜか3500円くらいする。
ちなみに雄町ってのは、お米の種類ね。雄町の他には、山田錦バージョンもあるよ。
評価
使用品種/雄町 精米歩合50%
- 旨味:★★★★☆
- 辛味:★★☆☆☆
- 評価:★★★★☆
総評
獺祭などと同じく、旨口系の日本酒に分類される。甘みがあって非常に飲みやすい日本酒だぞ。
醸し人九平次が特徴的なのは、甘みがありながらも、ほのかな酸味も感じさせて、飲みくちがすっきりしていることだ。そこがワインっぽいと言われる所以だろう。
甘ったるい日本酒が好きな人にはもしかしたら物足りないかもしれないが、甘ったるすぎるのが苦手な人にはぴったりだ。
同じくらいの価格帯だと鳳凰美田が甘みに振ったお酒なので、どちらが好みか飲み比べてみるといいだろう。両方とも美味いお酒だぜ。
獺祭50がこれよりも少し安い1600円ほどで手に入るので、価格的には常時飲む感じだとキツイかもしれないが、洋食にも合うし、定期的に飲みたくなるお酒ですわ、おすすめ。